アルバム評:『かくれんぼか、鬼ごっこよ』(1)

01.Intro - 大槻ケンヂと絶望少女達

大槻ケンヂと絶望少女達…」

というセリフをそれぞれの少女がつぶやくだけのものだが、こういうコンセプトアルバムにはありがちなやっつけ感を排して、2分半にわたってちゃんと作ってあるオープニングである。

鐘の音が荘厳な雰囲気を演出している。


02.ニート釣り

ニートとひきこもりの区別をしっかりつけないと霧から緑色の半ズボンを履かされそうだが、家に籠りがちなニート絶望少女達が餌となっておびき寄せ、釣り上げるという曲。なんだそりゃ。(笑)

のっけから縦ノリしやすいナンバーである。
これは他の曲についても言えることだが、総じて、絶望少女の使い所というのが非常に的確で上手い。これはNARASAKIさんの腕か。

ちなみにアルバム中で新谷良子の声が一番目立つのはこの曲のようだが、本人名義の歌と聴き比べると「ああ、ちゃんと奈美のキャラ作って歌っているんだなぁ」というのがわかって感心する。

小林ゆうさんに於かれてましては、是非とも喉を壊さないよう気を付けて歌って欲しい。(笑)

特別版ではおまけのDVDに本曲のPVが収録されている。おそらくオーケンが自分の頭をさすりながら「また坊主で」と言いたかったがためにわざわざ撮られたのではないかと私は思っている。元気よくニートを演じているのは吉本興業所属のニート芸人・ガリガリガリクソン氏。

最後にオチを付けるのもオーケンらしい曲。


03.空想ルンバ - 少女が違うVER

タイトルの通り、第二期のオープニングを絶望少女のメンバーを変えて収録したもの。
俺の嫁が出ていない!」とお嘆きだった諸兄にはお勧めの一曲。

注目は「獣たちが潜むこと〜」を松来未祐さん(藤吉晴美)が歌っていること。
確かに晴美は色々な野獣をたくさん飼っていそうな気がする。(笑)
ここを聴くとにょんたか!しながら踊っている晴美の姿が浮かんで吹く。

「牙や爪を研ぐことを〜」も晴美。もう狙っているとしか思えない。(笑)

これはリマスタリングしてあるのかな?たぶん新録じゃないと思うのだが。自信がない。


<つづく>